絵本作家 いせ ひでこ 氏 特別授業
5/6(金) いせひでこ氏による絵本特別授業をデザイン専攻グラフィックデザインコース、イラストレーションコースで実施しました。
いせひでこ氏は、東京芸術大学デザイン科出身で女子美術大学でも教鞭を取られていた絵本作家です。描かれた絵本は40冊以上、エッセイも入れるとご本人も覚えていないくらい多くの作品を残されている絵本作家です。
絵本の原画は全て手描きで描かれており、エスキースも全て手描きです。今回の特別授業ではエスキースやスケッチの実物を持ってきていただき、ご自身が全て取材をしながら、実感し、体験することから生まれる絵や言葉について語っていただきました。特に御巣鷹山がテーマに描かれた「けんちゃんのもみの木」は、いせひでこ氏がけんちゃんのお母様と5年をかけて描いた作品です。この作品が完成するまでの話は感動とともに涙ぐむお話でした。いせひでこ氏の絵本にかける情熱を生徒全員が感じたと思います。
いせ ひでこ
1949年、北海道札幌生まれ。
東京芸術大学デザイン科卒業。
デビュー作『マキちゃんのえにっき』(講談社)で野間児童文芸新人賞。『1000の風 1000のチェロ』『にいさん』(偕成社)など多くの作品を発表。『ルリユールおじさん』(理論社)は講談社出版文化賞絵本賞を受賞し、フランスをはじめ多くの国で翻訳出版されている。エッセイに『旅する絵描き パリからの手紙』など数多くの絵本が出版されている。