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2017/06/22
【アーティスト講演】平島鉄也講演会

アーティスト特別講演

「日本伝統技術とアーティスト活動について」

特別講師:平島鉄也 先生


実際の作品を持参していただき、作品の制作課程や作家活動の難しさなどアーティストからしか聞けないお話を聞くことができました。講演会終了後は、学生達の興奮が止まないイベントとなりました。


平島鉄也氏
金属や木を素材として、主に動物をテーマとしたオブジェ、アクセサリーなどを制作しています。 個展、グループ展など年に数回開催。

略歴
1970  埼玉県に生まれる
1996 東京芸術大学工芸科鋳金専攻卒業
1998  東京芸術大学大学院美術研究科鋳金専攻修了
    東京芸術大学研究生
賞暦
1994  平山郁夫賞受賞
1995  内藤春治賞受賞
1997 安宅賞受賞                    


 小さい頃から生き物が好きで、昆虫や魚を捕まえたり飼育したりしていました。水槽の前に噛り付いていつまでも眺めていたことを覚えています。
自分の作品を制作するようになると、自然とその記憶がよみがえり当たり前のように生き物を制作するようになっていました。カブトムシを捕まえていたドキドキ感、魚の水槽を眺めていたワクワク感。自分が感じていたそれらの気持ちを形にしたいと思い制作しています。
そんな中、昆虫を捕まえに行った森や林は少なくなり、魚を釣りに行った川はコンクリートで固められ立ち入り禁止になっていきました。魚も明らかに種類が減り、自分が生きているほんの数十年の間にこれほどまでに変わるものなのかと愕然とします。今まで生きてきた中で感じてきた人間の営みと自然環境の関係。人間は何のために存在するのか・・・いろいろな問題を抱えつつもこれほどの科学や文明、思想を生み出しさらに進もうとしている私達人間には、やはり存在する理由があるように思えてなりません。いつしか、それらをテーマにした作品も制作するようになって行きました。しかし、それはネガティブなものではなく、建築物と動物が融合しバランスを保ち存在している理想を求める形になっていきました。



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