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2019/02/04
【高等課程イベント】東北芸術工科大 金子朋樹先生による「揉み紙」講義・実演

【高等課程イベント】
東北芸術工科大学日本画講師 金子朋樹先生による「揉み紙」講義・実演


東北芸術工科大学日本画講師 金子朋樹先生が来校して、日本画技法である「揉み紙」について講義、実演を行いました。
揉み紙は、じょうぶな和紙をもんで、しわ(しぼともいう)をつけたものを指していました。その起源は紙衣とも関係しているとも言われ、平安時代中期にまでさかのぼります。書画の表装や工芸材料などで利用されたのは中世以降ですが、1813年(文化10)の式亭三馬著『浮世風呂(ぶろ)』に「もみ紙で拵(こしら)へた島田、丸髷(まるまげ)、島田くづし」とあるように手芸材料にされた記録が残っています。また、色の着いた具引(ぐび)き紙(胡粉(ごふん)を塗った紙)を乾燥したのちにもみ、部分的に顔料をはがして複雑な模様を出したり、雲母(うんも)や金銀の砂子(すなご)などで加工したりもします。これらの雅趣のあるもみ紙は、色紙(しきし)や屏風(びょうぶ)、ふすまなどに張られて作品として表現されてきました。


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